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AIで仕事がなくなるのか

 と昨今、新聞雑誌等はそのテの記事が多い。
 
 私はなくなるというか、AIがやれば事足りるであろう仕事のひとつは、記者クラブの政治取材と記事化の仕事だと思う。政府筋からのリリースを出しているだけだし、過去のデータベースもすでに膨大にあるので、これほどAIの方が向いているものもないと思う。

 というわけで、AIがやった方がいい、代わった方がいい仕事のひとつが記者クラブメディアの政治記事だが、これがAIにとって代わられる日は、そうそう簡単には訪れないはずだ。

 なぜなら、彼らはAIにとられないように、死守するから。そのために既存の日本の権力機構と取引するくらいのことはする(現に新聞の消費税だけなぜか軽減税率)。

 AIで仕事がなくなるといっても、なくなるか、なくさないかを最終判断させるのは人間である。

 すべてが市場原理で、淘汰されていくなら、東電だって解体されていくだろうがそうはなっていない。NHKだっていらないと思っている人の方が多いが、国民全員から受信料とって、いまだに成立しています。

 必要ないからなくなるわけじゃないんです。必要なくてもそこで利益を得ている巨大な利権があればなくならないです。

 AIでいい仕事は、いっぱいあるだろうが、最終的に、AIにさせるか人間がやるかを決めるのは人間。AIに決定権はない。権力もない。既得権益にはAIは無力。

 なおこの文書は、AIじゃなくて私が書きました。AIがこんな分析しているの、見たことないです。(あるのかな?)AIも自分に都合の悪いことは書かないのかもね。



# by 2525komakoma | 2023-06-18 08:50 | AI | Comments(0)
 生保レディに「騙された」と嘆いていた女性の話を聞いていたとき、その方から、こんなフレーズが出た。

「その方、○○(会社名)担当って名刺に書いてあって…だから私、信じちゃったんです」

 つまり、その生保レディは、〇〇社に出入りしている方で、名刺にも〇〇担当って書いてあったので、会社の担当なんだと思い、保険に入るときはその人に頼まないといけないように思ってしまったのだという。

 わかるような気がします。名刺にそう書いてあったら、そうか、この人がウチの会社の担当なんだ。じゃあ保険入る時もこの人から入らないといけないのか、なんて思ってしまう人もいると思います。ですが、もちろんそんなことはありません。

 生保レディの名刺は、生保レディ自身の経費。つまり自分のお金で発注している。名刺に何を書くかも自分で決める(もちろん一定のフォーマットはある)。自分のカネでやっているだけだし、原則としては、名刺に何を入れてもいい。だからフィナンシャルプランナーの資格を持っているはフィナンシャルプランナー●級とか入れたりするし、そのほか、ある企業に深く食い込んでて、まるでその会社を自分のシマであるかのように回っている募集人は、「●●(会社名)担当」だの「●●地区担当」だの、そんな肩書を入れたりするかもしれないが、もちろん、それはその人が勝手に入れているだけ。

 基本的には、どこの担当者になるかは、そのオフィスなり、支社なりで、慣例的に決めているだけ。さらにいえば、どこを回るかは基本的には募集人の自由。もちろんオフィス内では、ケンカにならないように一定のすみわけをするが、それも生保レディ同士の力関係で決まることも多い。さらにいえば、同じ生命保険会社でもオフィスや支社が違えば、地域でかちあうこともある。あまりかちあって同じ会社の支社が違う者同士がお客のとりあいをしたりすればみっともないので、そういうときは話し合いをしてすみわけを決めるが、それだけのことである。基本的には、どの会社にどの生保会社いっても、誰が行ってもいいのである、その会社が許可してくれれば。

 ○○担当だなんて書いて、いかにも会社から任命されていて、その地区の担当みたいに見えるかもしれないが、勝手に書いているだけ。その生保レディは、自分のものでもなければ、会社から任命されたわけでもないのに勝手にそういうことを書く人、つまり図々しい人、だと思いますので、気をつけてね。

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# by 2525komakoma | 2023-05-10 20:40 | 第一生命 | Comments(0)
 生保の採用でよく言われるのは、「小さなお子様がいても大丈夫よ!!」

 小さなお子様がいても大丈夫かどうかはともかく、少なくとも在籍時に妊娠出産した女性には、手厚い「産前産後休暇」はある。最長2年くらいだったと思うが、この間、有給で休暇をとれるのだ。

 産前産後休暇のあと復帰する人もいたが、妊娠出産を機に、産前産後休暇とりまーすといって、しっかり有給で休暇とったあとそのままバイバイ…というのもよくあることであった(しかし気が弱くて、そのままトンズラできず、丸め込まれて引き戻されることもあるので注意)。

 とはいえ有利な仕組みはこのくらいではないかと思う。別に会社に託児所があるとか、提携している託児所があるわけでもないので、小さな子がいながら働くのであれば、自分で託児所なり保育園なりを見つけなくてはならないだけ(ただし保育園手当みたいなものはつく)。

 小さなお子さんのいる女性向けに、最初からそういう人むけの時短勤務を導入している生保会社もあるが、第一は、一律だった。つまりお迎えとかで早退や遅刻が必要な人は、単に上長裁量。だからあの人は幼稚園のお迎えを理由にいつも朝礼でなくてよくてズルイみたいな認識が起きることもある。

 在籍中、私は、0歳児と4歳児を抱える女性を採用したことがある。そのとき、オフィス長は、「小さなお子さんがいても、ウチだったら大丈夫よ」と言って、説得し、採用をOKさせたが、あとでわかったが、この場合の、小さなお子さんがいても大丈夫は、採用者である私が、面倒を見るという意味であった(乳児園と幼稚園の送り迎えと、幼稚園がないときは会社で面倒を見る)。

 別に子どもの面倒を見るのがいやだったわけではない。むしろ楽しかったし、それはそれでいいのだが、「小さなお子さんがいても大丈夫」の意味が、採用者やチームの同僚同士で面倒をみあうこと、というのは、さすがに私の考えの及ばぬところであった。

 さらに言えば、上長「チームのみんなで面倒みてね」、チームのみんな「そんなん知ったこと?」オフィスの他のひとたち「採用者が面倒をみるのが原則よ」ということで、この会社保育は、私ともうひとりの採用者のふたりで行わなくてならなかった(実際には、ひとりの採用者にチームリーダーには手当もつくことになっているので、チームリーダーが逃げるのはおかしいのだけど、そういうチームリーダーだったのでした)。

 女ばかりの職種なんだから、女だけで数万人規模を抱える会社なんだから、会社内に託児所みたいなものを考えたっていいようなものだと思うが、恐らくは、戦後の、長い女性生保営業の歴史の中で、多分、そういうものは考えられてこなかったようである。

 もとよりオフィスは基本的には独立採算なので、オフィスで社内託児所というのは多分無理なのだと思う。そんな予算はない。会社はそういう予算はつけないから、やるとすればスタッフから天引きするしかないが、そういうのやろうといっても、すでに手をかけるべき子どもがいない人は怒りだすだろうし、昔からやってるおばさんとかが、「そんなのずるい」「私のときはみんな自分たちでガンバってやったわ」「今の人たちは甘い」とか言い出して怒りだしそうだし、結局、負の仕組みがずっと引き継がれそうだ。

 まあそんなわけで会社は特になんもしないけど、現実に、小さな子を抱えて働かなくてはならない人にとって、生保は働きやすい方ではあると思うが(女が主戦力なんだから当然なんだけど)、それは日本の保育園環境が悪すぎるからで、別に生保がマトモなわけではないので注意。

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# by 2525komakoma | 2021-09-25 14:12 | 第一生命 | Comments(0)

ニッセイの元生保レディが、会社を提訴したそうだ。

日本生命の営業職員、「パワハラ提訴」の一部始終 | 問われる保険営業 | 問われる保険営業 | 週刊東洋経済プラス (toyokeizai.net)
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/27892?utm_campaign=EDtkprem_2108&utm_content=450845&utm_medium=article&utm_source=edTKO#contd

 上記、記事によれば提訴の理由は、

「Aさんは訴訟の中で、①日本生命がうその説明をしてAさんを勧誘した②入社2年未満で育成中の社員にノルマを課し、ノルマ未達を理由に解雇した③ノルマ未達が雇用契約終了の条件になっていることについて説明しなかった④上司から執拗な嫌がらせやパワハラを受けた、などと主張している」

 というものだという。

 第一もそうだったが、採用時はいろいろいいことばっか言って勧誘するが、「ウソ」が多い。2年間は育成だから、基本給は変わらないだの、私も言われたが、とんでもない、入社3か月後から、契約が取れなければ基本給は下がっていき、未契約が二か月続くと「解嘱」(まあ解雇みたいなもん)になる。契約はとれても、ノルマ未達成だと、入社半年いかずして、総支給額は最低賃金程度(交通費その他経費は自前)になる。

 解嘱にならないように上も気を使って(親切心からの場合もあれば、早期で退職されると上司もペナルティ食らうので、それがための親切であることも多い)、契約をプレゼントしたりして未契約にならないようにしてくれたりするが、それは上から好かれている場合で、この方の場合は上司からのパワハラや嫌がらせがあったというから、上司との関係は良好とはいいがたかったのだろう。そうすると未契約連続で二か月でマジで解嘱になる(私が在籍時の第一の場合は、その前に支社長面接みたいなのがあるらしい。面接でやる気をみせるとまた何とかなるらしいが、もちろんこういうのはオフィスや支社によって異なる)

 たかが入社半年くらいの人に、たった2か月未契約が続いたというだけで、解雇とかどんだけ人を馬鹿にしてんだろうと思いましたよ私も。採用時に言ってたこと、全部ウソやん。

 だけど、実際に提訴になってどうなるんだろうな。興味津々になってしまうのは、採用時にはウソばかり言ってるが、いざ新人研修になると、「給与についての本」をもらう。この分厚い一冊の中に、実際の規定が書かれていて、「未契約二か月連続すると解嘱」というのは、欄外やページの端っこに、小さな字で書いてある。

 入社三か月過ぎると、徐々に基本給が下がっていくことは、新人が本を一読しただけではまったくわからないのだが、一応、そういう内容のことが書いてあるらしいということが(在籍していると、だんだんわかる)。

 研修のときは、一応、講師がいるのだけど、講師は、きちんと話さない。さらっと流す。音読するページの中に「未契約二か月連続すると解雇」はない。(欄外の小さな字なので、皆で音読する箇所に含まれない)。

 だから新人がわからなくても当然なのだが、一応、分厚い本には書いてあるので、意地悪な裁判官だと入社時の資料の中に書いてあったはず、なんてことで認めてもらえなかったりするのだろうか。

 と思ったが、入社時の資料じゃないな、入社後研修が始まってはじめてもらう資料なので、入社時には嘘をつかれて入社したことには変わりはない。

 いざ試験も終わって、生命保険募集人の資格も得て、研修が始まってから、初めて、あれが嘘だったことがわかるわけで、ほんと、あいつら、こうやって嘘ばかりついて採用してんですよ。

 しかもその給与本は、会社の所定の位置に置かなくてはならず、持ち帰り不可、年度の終わりに返す仕組み。会社では給与本などじっくり読んでいる時間もないから、ほとんど読まないで終る人がほとんど。私は読んだけどね。

 給与本が持ち出し厳禁なのも、バレたら困るからだろう、こういう人を食った仕組みであることが。法律違反じゃないのかもしれないが、法律違反スレスレであることは事実。

 採用時にほんとのこと言ったら、誰もあんな会社行かないよね(笑) だって入社三か月後から未契約二か月連続すると解雇、ですよ(笑) 。で、最初から人の親戚や友人をあてこむわけ。ふざけんな。

採用についてはこっちにも書いてます。


# by 2525komakoma | 2021-08-27 12:59 | 第一生命 | Comments(0)
 何かあると辞任辞任って言うんだけど、かねてから疑問であった。

 別に本人が自ら辞める必要もないでしょ。規則にのっとって、基準を満たしていなかったとして解任すればいいだけの話。IOCが別にかまわないと言っているなら辞める必要もないわけで。

 何かあるとすぐ辞職とか辞任せよとか言うのだが、これって、昨今はやりの「自粛」と同じだと思う。

 なんでも本人自らの意思ということにして、組織が関与しないという仕組みである。本人がゆうてます、じゃどうぞ、ってことで。自粛なので補償もなし。自粛である以上、罰則をもうけるわけにはいかないので、相互監視が推奨。

 個人的には、自粛・辞任・辞職文化の先にあるのは、世界にも珍しい日本の切腹文化だと思ってます。

 自分で腹切りましたということで、本当は罰なのに罰を与えた組織は関与してなかったかのような印象を与え、組織の残忍さから視線をそらす、いやらしい仕組み。本人が名誉と引き換えに、自分の意思で選んだということで、組織の関与をはぐらかす仕組み。

 辞任せよ辞任せよって連呼は、責任とって切腹しろ切腹しろという連呼と同じように思えるんですよねえ私には。

 任命した組織にも責任はある以上、組織が組織として責任をとるべきで、辞任じゃなくてココは解任となるのが本来ではないのか?

 解任しないなら認めたということであり、あるいは解任できない仕組みなら、その仕組みにも批判の矛先を向けるべきである。

 ところでこの件で、小山田氏は、謝罪文をだしている。

 彼のこの記事も今から30年くらい前のことであり、彼がそのことを反省して今は悔いているのであれば、問題ないという感想を寄せるひともいる。確かに、過去の過ちを悔いているのであれば人は(あるいは社会は)その人を赦すべきであると思いますが、ここ30年近く、彼が反省や謝罪の弁を表したという話は知らない。出て来た謝罪文にしても、今までは知る人ぞしか知らなかったのに、おおやけになって全国民が知ったので、慌てて出した感じ。

 もちろん本当は反省しているのかもしれないが、発覚→謝罪→任命がスジなのに、任命→発覚→謝罪と順序が逆。ここで彼が本当に悔いているか、いやポーズだけかなんてガイヤががたがた言ったってしょうがない。本当に悔いているかいないかなんて、本人しか(あるいは本人にも)わからないことで、第3者ががたがたいっても仕方がない。

 ただ順序が逆である以上、社会的には受け入れられないものとして判断せざるを得ないのではないかと思う。というわけで、解任すればいいのにと思うが、そりゃもちろん解任なんてしないと思う。

 色んな人が言っているけれど、ほんとどこまでも2021東京五輪にふさわしいというか、ニス塗って、最後にピカピカにしときましたって感じ(笑)






# by 2525komakoma | 2021-07-18 09:44 | 批評 | Comments(0)

酒と旅が好きな女。近著は、ふとしたきっかけでやることになった生命保険営業の仕事について書いた「生保レディのリアル」。


by 2525komakoma